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■「医師がわずか2カ月で命を絶った常軌を逸したパワハラとは…過労自殺判決 鳥取地裁」

 


>控訴を含めて検討したい

君たちが一生懸命、働いている病院は

こんなふうに思っているかもしれないよ。





若い先生方に

伝えておきたいことがあります。



「自殺するぐらいなら逃げろ」




どうしようもないことも

いっぱいあると思います。

医療現場はあまりに過酷です。




優秀な人間が

理不尽な現場の圧力で

押しつぶされるように廃人になることが

多くあります。








私も何人もそんな医師を見てきました。

自殺や精神を病んだり、

疲労困憊で交通事故を起こしたり、

若い年齢で脳出血を起こしたり、

多くの医師があまりに過酷な現状に

倒れています。




でもね、本当に医師は

逃げていいと思います。









医師がわずか2カ月で命を絶った常軌を逸したパワハラとは…過労自殺判決 鳥取地裁
産経新聞 2014.5.27 08:25
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140527/waf14052708250005-n1.htm

 公立八鹿(ようか)病院(兵庫県養父(やぶ)市)の男性医師=当時(34)=の自殺について、当時の上司による長時間労働とパワーハラスメントが原因だったとして、病院と、元上司個人の賠償責任を認め、計約8千万円の損害賠償を言い渡した25日の鳥取地裁米子支部判決。上杉英司裁判長は「厳しい言動と自殺に因果関係があった」と指摘した。

 八鹿病院に派遣されてわずか2カ月で自ら命を絶った男性医師。夜間緊急時に呼び出される「オンコール」や宿直勤務で長時間労働に陥り、周囲のサポートが不可欠だったにもかかわらず、訴訟で判明した元上司の医師2人によるパワハラは常軌を逸していた。

 直属の「医長」は回診中に看護師や入院患者の前で説教を繰り返し「介助の要領が悪い」という理由で頭をたたいた。自殺の5日前には「君は給料の4分の1から3分の1しか働いていない。仕事ができないことを両親に電話してやろうか」と言い放った。

 その上役に当たる部長は医長の言動を黙認。手術中には「大学でできたことがなぜできない」「田舎の病院と思ってナメとんのか」などと叱責したという。

 男性医師の前に2人に仕えた医師らは「3カ月ほどで8キロやせた。できれば記憶から消し去りたい経験」「蹴ったりたたいたり頭突きをしたり。ストレスのはけ口にされていた」などと振り返った。

 判決を受けて記者会見した男性医師の両親は、病院側の第三者委による報告書でパワハラの詳細を初めて知り「なんで息子がこんなことに…」と泣きながら読んだことを明かした。

 母親(67)は、衆院厚生労働委で今月23日に可決された「過労死等防止対策推進法案」に触れ「法律に息子の命が生かされると信じている。過酷な現場で働く若い医師たちが、どうすれば普通の人間らしく暮らせるか、国をあげて考えてほしい」と語った。






自殺医師へのパワハラ認め賠償命令「田舎の病院となめとるのか」
2014/05/27 13:24 【神戸新聞】

http://www.47news.jp/news/2014/05/post_20140527133055.html

 養父市の公立八鹿病院の男性勤務医=当時(34)=がうつを発症し自殺したのは過重労働とパワーハラスメントが原因だとし、鳥取県米子市の両親が、同病院と当時の上司だった医師2人に約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、鳥取地裁米子支部であった。上杉英司裁判長はパワハラを認め、運営する病院組合と2人に計約8千万円の支払いを命じた。

 男性医師は2007年10月から同病院整形外科に勤務し、着任約2カ月後の同年12月に病院宿舎で自殺した。

 判決によると、自殺前4週間の時間外勤務は174時間、その前の4週間は206時間に達し、継続的にパワハラも受けていた。

 医師経験が半年だった男性医師は、上司から「介助の要領が悪い」と患者の前で頭をたたかれたほか、手術の際には「田舎の病院だと思ってなめとるのか」などと叱責(しっせき)された。

 「君は給料の3分の1しか働いていない。君のしていることをお父さん、お母さんに言ってやる」などとも言われ、上杉裁判長は「社会通念上許される指導の範囲を明らかに超える」と指摘した。上司はいずれもすでに同病院を退職している。

 上杉裁判長は同病院について「上司2人との関係も含めた勤務状況を把握し、疲労や心理的負荷の軽減を図るべきだった」とした。

 会見した母親(67)は「うつを発症させたのが、病院であったというのが残念でならない。こんな悲劇を繰り返してはいけない」と涙ながらに訴えた。男性医師をよく知る医師も同席し「とても優しく優秀な医師だった。医療現場は今でも徒弟的で、改善されなければならない」と話した。両親の代理人弁護士は「公務員のパワハラ訴訟で、上司に賠償を命じるケースは聞いたことがなく、画期的な判決」と評価した。

 八鹿病院の米田一之事務部長は「判決文が届けば、控訴を含めて検討したい」とコメントした。





徐々に、現場の雰囲気も変わってきているように

感じていますが、

やはり医療現場が過酷である事にかわりはありません。





ちなみに野麦峠と比較してみましょう。


「1日に13~14時間という長い時間働かされ、
病気になっても休ませてもらえないくらい、
厳しい生活だったそうです」(女工哀史 ああ野麦峠より)



野麦峠の場合は、

14時間-8時間=6時間/日の残業

仮に休みなしで休日も6時間働いたとして

6x30=180時間/月の残業

となります。


報道では、

>判決によると、自殺前4週間の時間外勤務は174時間、その前の4週間は206時間に達し、継続的にパワハラも受けていた。

公立八鹿(ようか)病院は

野麦峠以下の労働環境のようです。






整形外科の三十四歳の医師だったんですね。

これからの年齢なのに……。


ご冥福をお祈り致します。





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(2010/03/04)
神岡 真司

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■「周産期医療のパイオニア、神戸のパルモア病院が経営破綻」

 




お金って

大事ですよね、

本当に。




開業しているとしみじみ思います。

金の切れ目が縁の切れ目

と言いますが、

開業の場合は

金の切れ目が命の切れ目

になってしまいます。





かつてのグループ
>英語専門学校を運営する準学校法人パルモア学院

貸付金や不動産の所有権を巡って2007年頃より係争

>今年に入っても、
>パルモア病院の借入金の返済を巡って、連帯保証をしていたパルモア学院と新たな係争


まあ、どろどろ。



今回はキャッシュだけの問題ではありませんが、

病院もつぶれるときはつぶれる

ということです。






周産期医療のパイオニア、神戸のパルモア病院が経営破綻

帝国データバンク 2013年10月31日(木)10時50分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131031-00010000-teikokudb-ind&pos=2

 医療法人財団パルモア病院(TDB企業コード:530085693、資産の総額1億8391万1556円、兵庫県神戸市中央区北長狭通4-7-20、三宅潤理事長)は、10月30日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 当社は、1951年(昭和26年)10月に設立。56年(昭和31年)にパルモア病院を開院、現在の診療科目は小児科、産科・婦人科、内科、麻酔科。2007年にはユニセフ・WHOから『赤ちゃんにやさしい病院』として認定されるほか、専門誌のアンケート調査におけるランキングでも第1位に選ばれるなど、周産期医療のパイオニアとして神戸では抜群の知名度だった。

 充実した医療設備を備えて、高い知名度を背景に安定した患者数を確保し収入も安定。2011年3月期には年収入高は約13億5900万円、経常利益約5900万円を計上していた。

 一方、パルモア病院は、かつてのグループで英語専門学校を運営する準学校法人パルモア学院貸付金や不動産の所有権を巡って2007年頃より係争が続いていたが、2012年2月に結審。2012年3月期の年収入高は約13億2400万円を確保していたものの、判決を受けて不動産の評価替えなどを行ったことから、約2億6900万円の当期損失を計上。その後、神戸市東灘区JR住吉駅前に移転計画を進めていた。

 ところが、今年に入っても、パルモア病院の借入金の返済を巡って、連帯保証をしていたパルモア学院と新たな係争を抱えたことで新病院移転計画が進まず、係争の解決をみないなか資金繰りが行き詰まり、今回の事態となった。

 負債は2012年3月期末時点で約17億4200万円。






HPは
http://www.palmore.or.jp/

です。



当院を受診される皆様に謹んで
お知らせ申し上げます

当院を受診される皆様におかれましては、平素より当病院をご信頼、
ご利用いただき、心より感謝申し上げます。

さて、突然のお知らせで誠に申し訳ありませんが、当院は平成25年
10月30日、大阪地方裁判所に⺠事再生手続開始の申し立てを行い
(大阪地方裁判所 平成 25 年(再)第 14 号)、31 日、再生手続開始
決定を受けました。

皆様に今後の診療体制につきまして、多大なご心配をおかけします
ことを心より深くお詫び申し上げます。

しかし、⺠事再生手続きは当病院の診療を継続するための措置であ
り、分娩予約をされている方や各診療科を受診されている方々に対し、
これまでどおりの診療機能を維持するためのものです。

今後当院は、裁判所の監督の下で事業を継続し、その再建・立て直し
を図りながら、債権者の方々に弁済を行う手続きを進めてまいります。
したがいまして、本日以降も従前どおり当病院の診療は継続します
ので、会社の事業を停止する破産手続きとは全く異なることをご理解
賜りますようお願い申し上げます。

今後とも,医師,看護師,助産師,その他全職員一丸となって,
これまで以上に,よりよい周産期医療をはじめとしたサービスを提
供してまいりますことを,謹んでご報告申し上げます。
医療法人財団パルモア病院
代表者理事⻑ 三宅 潤
院⻑ 山崎 峰夫
従 業 員 一 同



お取引先様ならびに関係各位
衷心よりお詫び申し上げます

お取引先様をはじめ関係各位の皆様には、当病院をご利用、ご愛
顧いただき、誠にありがとうございます。

さて、当病院は、平成25年10月30日、大阪地方裁判所に⺠
事再生手続開始の申し立てを行い(大阪地方裁判所 平成 25 年(再)
第 14 号)、31 日、再生手続開始決定を受けました。

皆様にはご心配とともに多大なご迷惑をおかけしましたこと、
心より深くお詫び申し上げます。

⺠事再生手続きは、裁判所の監督の下、事業を継続し、その再建・
立て直しを図りながら、債権者の皆様に弁済を行う
手続きになります。

会社の事業を停止する破産手続きとは異なり、本日以降も、当病
院の営業・診察は継続し、従前どおり医師、看護師、助産師、全職
員一丸となって、これまで以上に,よりよい周産期医療等のサービ
スを提供してまいる所存です。

謹んでご報告申し上げます。

医療法人財団パルモア病院
代表者理事⻑ 三宅 潤
院⻑ 山崎 峰夫
従 業 員 一 同





つぶれ方にもいろいろありますが、





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■神大、新教授決まった→就任前に救急崩壊「神戸大病院が新規救急受け入れ中止…医師退職で」

 




改革推進派の他大学の医師が

新教授になって、

准教授以下6人が退職。





でも、

他大学の医師が5月1日付で着任

と、

まだ教授が就任する前なんですが、

就任前に崩壊とか、

いったいどんだけ脆弱な救急体制なんでしょう。










神戸大病院が新規救急受け入れ中止…医師退職で
2013年4月16日 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130416-OYO1T00801.htm

 兵庫県の基幹災害拠点病院の一つ、神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)が今月5日から、新規の救急搬送患者の受け入れを中止していることがわかった。救急部の常勤医ら9人のうち6人が、今月下旬から5月末の間に順次退職し、人手が足りなくなるため。同病院にかかりつけの患者の受け入れは続けているが、再開は早くても数か月後といい、地域医療への影響が心配されている。

 16日に記者会見した杉村和朗病院長によると、新規救急搬送患者の受け入れ制限を決めた後、今月4日に県や神戸市消防局に通知したという。同病院の救急部では昨年、延べ約6600人の患者を受け入れ、このうち病院で一度も受診歴のない新規の救急搬送患者は約420人。杉村病院長は「1日も早く受け入れ制限を解除できるよう、後任医師の確保に最大限努力したい」と述べた。

 同病院によると、3月にあった救急部の教授選で、救急診療体制の改革を掲げる他大学の医師が新教授に決まった。これに異議を唱える副部長が辞意を明らかにし、さらに5人が別の病院に移るなどするという。

 神戸市消防局によると、市内の救急搬送患者は年間6万人以上。うち1割近くを占める重篤な患者に対応できる病院は、神戸大病院のほか、兵庫県災害医療センター(同)と市立医療センター中央市民病院(同)の2病院がある。

 県災害医療センターの中山伸一センター長は「(神戸大病院の)受け入れ中止で、搬送者が1日数人増えたとしても対応可能だが、大規模災害などが発生すれば、どうなるか想像がつかない」と危惧。兵庫県医師会の川島龍一会長は「救急医療の中核での受け入れ停止の影響は大きい。医師会としても事情を聞き、対応策を考えたい」と話す。

 神戸大病院救急部は1988年に発足。95年の阪神大震災の経験を生かし、2005年のスマトラ島沖地震や11年の東日本大震災など、国内外の災害現場などに災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣してきた。



別ソース。



神戸大病院、医師不足で急患受け入れ制限-新体制前に救急部医師が辞意
医療介護CBニュース 2013年4月16日(火)15時38分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130416-00000001-cbn-soci

 神戸大医学部附属病院(神戸市中央区)が今月5日から、新規の救急搬送患者の受け入れを停止していることが分かった。救急部の常勤医ら9人のうち6人が今月下旬から5月末までの間に退職や他の病院に異動するため、診療体制を維持できず、カルテのある患者などを除く新規の救急搬送患者の受け入れができない状態が続いている。

 同病院によると、神戸市内の年間の急患約6万人のうち、約6000人を受け入れていた。同病院救急部で受け入れられない重症患者については、兵庫県災害医療センターなどに応援を要請しているという。

 同病院では、これまで空席だった救急部長のポストに、今年3月の救急部の教授選で決まった他大学の医師が5月1日付で着任する予定。この新体制への移行を前に、副部長が辞意を表明したほか、ほかの医師5人も救急部を離れることになったという。同病院は今後、後任の医師が確保でき次第、新規の救急搬送患者の受け入れを再開したい考えだ。

 同病院は災害拠点病院に指定されており、東日本大震災の際は被災地にDMATを派遣した実績がある。
【新井哉】





救急部の教授と言えば

教授を含めて救急部全員退職した

鳥取大学医学部ですが(1)、

その後、鳥取はどうにか優秀な先生を

引っ張って来れた様子です(2)。





神戸も新教授の就任前に

前任の先生方が

救急部を更地にした様子ですが

どうなることでしょう。











(1)
■鳥取、島根で救急部教授が逃散 「鳥大医学部付属病院 4月以降救急専属医不在に」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-626.html

(2)


母校から突然の就任要請 鳥取大病院救命救急センター長・本間正人さん(1)
崩壊寸前の救命医療を再建
日本経済新聞 2011/9/4 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO34417470R30C11A8000000/


 東日本大震災発生直前の今年3月7日、救命救急センター長を務める鳥取大学医学部付属病院の新救命救急センターの竣工式が行われました。

 新しいセンターは従来の手狭な救急処置室の約3倍の面積。デジタルX線撮影装置などの最新の医療機器を備えた専用処置室が、入院や手術を要する患者を扱う第2次救急用と、さらに重篤な患者を扱う第3次救急用それぞれにあります。緊急手術に対応可能な外科処置室や特殊災害にも対応できる簡易除染室も有します。

 すぐ上の2階には新しい救命救急センター病棟と医師や看護師のスタッフ控室も今年度中に完成予定です。狭く時代遅れの救急処置室や、遠く離れた医局との距離、病棟や放射線部門、手術部門とのアクセスの悪さなど、今までの課題が克服されつつあります。センター長に着任当時は、こんなに盛大な完成式典など全く夢のような話でした。

 2008年11月のある日、携帯電話が鳴りました。母校の鳥取大医学部の大先輩からでした。鳥取大病院の救命救急センター長の後任を探しているとのことでした。

 当時私は、国立病院機構災害医療センターの救命救急センター部長であると同時に、東日本大震災のような大規模災害時にいち早く被災地に駆け付けて救命医療を行う災害派遣医療チーム(DMAT)の事務局長の職にありました。

 それまで20年以上にわたり救急医として瀕死(ひんし)の重症患者に立ち向かってきました。そしてDMATを立ち上げ、全国に約3千人の隊員を誕生させ、8年間の地道な活動がようやく軌道にのってきたところの突然の就任要請でした。

 救命救急センターの運営に加え、DMAT隊員を育成する研修会の開催など災害医療の体制作りに多忙な日々を送っており、そのときは即座に丁重にお断りしました。

 ところが、その年の年末、今度は鳥取大病院の病院長から直接電話を頂きました。「病院の救命救急センターが存亡の危機に立たされている」と非常に困っている様子で、とりあえず直接お話を伺うこととなりました。

 09年1月初め、粉雪の舞う中、米子空港を降りた後、病院長と病院に向かうタクシーの中で、センター長を含め救急医4人全員が辞職して救命救急センターが危機的な状況であることを打ち明けられました。

 前センター長が突然やめた理由は明らかではなかったのですが、スタッフの不足や救命救急センターの老朽化、院内の協力体制の欠如、軽症患者の多数来院による多忙さなど多くの要因があるとのことでした。

 病院長は病院をあげて協力すると約束してくださいました。このような状況では、他の誰も手を挙げないだろうと直感し、多くの不安はありましたが、「山陰の地で完全に崩壊した救命救急センターの蘇生」という別の意味の「災害対応」を引き受けることになりました。

本間正人(ほんま・まさと)1962年生まれ。88年3月、鳥取大学医学部を卒業。救急医や外傷外科医、脳神経外科医として勤務。95年から国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)に勤め、2006年から同救命救急センター部長を務めた。災害派遣医療チーム(DMAT)の立ち上げに深く関与し06年からDMAT事務局長。09年4月から鳥取大学医学部救急災害分野教授





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■18人いる!! 「小野市民病院 医師半数15人自主退職…兵庫」

 


どんだけ泥船なんだか。

10月に開業する「北播磨総合医療センター」

医師33人のうち、約半数の15人が4月末までに自主退職

新規開院をきっかけに

大量に離職って、

よっぽど魅力がなくて見切りつけられた様子。





>内科医は15人から4人に激減
「外来患者に支障はない」

…いや、明らかにあるだろ、支障。






小野市民病院 医師半数15人自主退職…兵庫
2013年2月19日 読売新聞
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=73014

 小野、三木両市民病院が統合して10月に開業する「北播磨総合医療センター」(兵庫県小野市市場町)の完成を控え、小野市民病院の医師33人のうち、約半数の15人が4月末までに自主退職することが18日、わかった。

 独立開業などが理由で、補充はしないため、開業まで5か月間は半数の医師で対応。同病院は「外来患者に支障はない」とするが、新たな入院患者の受け入れは困難で、近隣の病院に受け入れを要請する方針だ。

 この日、三木市民病院で開かれた同センター企業団議会(企業長・蓬莱務小野市長)で企業団が明らかにした。

 同企業団によると、小野市民病院の医師は昨年12月時点で33人いたが、「独立して開業したい」「自己都合」などの理由で退職が相次ぎ、4月末には18人になる見込み。特に内科医は15人から4人に激減する。

 このため、3月から入院ベッド数は220床から109床、4病棟から2病棟に減らす。

 同病院は「外来患者は対応できるが、入院患者は三木市民病院を中心に受け入れてもらう方針で、患者さんにご不便をかけ、申し訳ない」としている。

 同医療センターの開業に合わせ、小野市民病院は医療法人に売却され、病院やデイケアセンターとして活用される。




>内科医は15人から4人に激減する。

内科医が4人なら、

どう考えても

新患は完全紹介制でなきゃ

外来回らないだろ。

これで心カテとかやっていたら最低。





どう考えても33人が減って

18人しかいない、

じゃないくて

まだ18人もいる!!

という状況ですね。







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■開業つれづれ:「問われる地域医療 たつの市長選 11日告示」 壊れる医療

医療崩壊が進んでいるという

兵庫県。




医療集約化、なんてどこ吹く風で

総論賛成、各論反対

という

勢いで奴隷狩り中です。





問われる地域医療 たつの市長選 11日告示

2009年10月8日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20091008-OYT8T00148.htm

 たつの市長選は11日に告示、18日投開票を迎える。これまで立候補を表明したのは現職で、2期目を目指す西田正則市長(76)と、共産党たつの市委員長で新人の堀譲氏(59)の2人で、選挙戦は一騎打ちになる公算が高い。両候補がともに指摘する

地域医療を巡る市の課題

について探った。(今岡竜弥)

 「4年間、大学の医局に足を運び続けた成果がようやく実った」

 市立御津病院(同市御津町中島)の

小児科を4年ぶりに再開

させることを発表した9月29日の市の記者会見で、同病院の長尾孝・事務局長はそう声を弾ませた。

 2005年9月以来、小児科医が不在だった同病院にとって久々の明るい話題。しかし、担当医は兵庫医大の医局からの派遣医で、

診療は月2回

に限られる。

 松尾和彦副市長もその点を踏まえ、「今後も努力し、平日はすべて小児科を診療できる体制にしたい」としている。市内には小児科の看板を掲げる医療機関は計16施設あるが、専門の小児科医がいるのは民間病院一つだけ。当分は内科医や近隣の中核病院に頼る状況が続くことになりそうだ。

 また、

産科の医療機関がない

ことも市民の不安を募らせている。

 芦屋市(人口約9万3000人)、豊岡市(同約8万6000人)、丹波市(同約7万人)……。

たつの市(同約8万1000人)

とほぼ同じ人口を抱える自治体では、県や市が産婦人科を備えた病院を1980年代までに整備した。

 市も市役所近くに約2500平方メートルの民有地を確保。08年12月から無償で貸す条件で、京都府の男性医師と交渉を続けたが、今年4月に決裂。現在は別の医師に打診するが、難航している。

 小児科や産科を巡る地域医療の現状について、母親の声は切実だ。5歳と4歳の子どもを持つたつの市揖保川町のパート事務員の女性(34)は「夜間に子どもが熱を出した友人は赤穂市の病院に行くしかなかった。一か所でも多く子どもを診てくれる医療施設があればいいのだが」と話し、3人の子どもを出産した同市新宮町の主婦(38)は「

車で約15分の差

でも近い方が急な体調悪化に対応できる。安心して子どもを産める環境はまちづくりの基本ではないでしょうか」と語る。

 05年10月、

旧龍野市、新宮町、揖保川町、御津町の1市3町が合併したたつの市。

この4年間で明らかになってきた課題は少なくない。新たに市のトップとなる市長の責任は重い。





これぐらいの都市でも、

産科医療がないんだ…。

>たつの市(同約8万1000人)
>旧龍野市、新宮町、揖保川町、御津町の1市3町が合併したたつの市。




なんて思っていたら、





>車で約15分の差




ですか。

ものすごく近くないですか?

というか本当に

必要なんでしょうか。






同じ日本の中には

こんな場所もあるようです。





256c1e47.jpg

こういう方々が

いるということも想像できないのでしょう。









まあ、完全に時代に逆行している感じがしますが、

自分たち好みの

素敵な奴隷医師が見つかると良いですね。



















■開業つれづれ:「崩壊する地域医療 「再生」の道開く住民の支え」

なんというか、

香ばしいです。





マスコミでも取りざたされた

兵庫のあれです。




Wikipediaより:

仕事中毒(しごとちゅうどく)とは、生活の糧である筈の職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる状態を指す言葉である。英語ではワーカホリック(英:Workaholic)とも呼ばれる。



仕事を継続できる

決定的な要因は、

>小児科医は6人に増えた

医師が2人だったのが6人に増えた、

というこの一点でしょう。





HPをみると和久先生は

3番手になってしまったようですが。


県立柏原病院
http://www.kaibara-hp.jp/

http://www.kaibara-hp.jp/modules/tinyd2/index.php?id=2







地域のコンビニ受診は

また増えつつあるみたいですし。









【働く 豊かさを求めて】(4)崩壊する地域医療 「再生」の道開く住民の支え


2009.9.10 19:09
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090910/bdy0909101909002-n1.htm


 なぜ働くのか-。その問いに、兵庫県丹波市の県立柏原病院の小児科医、和久祥三(42)は「誰かの志を救いたい。自分も救われたから」と答える。

 医師不足による医療崩壊が叫ばれて久しいが、和久が働く柏原病院もそんな病院のひとつだった。

 同病院の医師数は今年6月時点で正規、専攻医などを含め23人。平成14年4月には2倍近い42人がいた。

 全国的な医師不足の分岐点は16年4月、医師免許取得後に義務づけられた新臨床研修制度が始まってからだ。研修医の多くは都市部の大学病院での研修を希望し、研修医を教える側の医師数を確保したい大学病院側も、地方への医師派遣をやめた。

 約7万人の地域医療を担う柏原病院は、その波をまともにかぶった。

 地元の小学校の校医だった父親に憧(あこが)れ、医師の道を目指した和久は金沢医科大を卒業後、兵庫県内の病院に勤務し、柏原病院にも一時勤めた。16年3月、10年ぶりに故郷に戻ったが、医局に活気がなく、救急医療にあたる医師は「他科の患者をみたくない。とくに小児科は」と口をそろえた。助けたいと思ったものの、自身にも過酷な環境が待っていた。

   ◇   ◇

 新生児や乳幼児が相手の小児科は昼夜を問わず患者数が多く、緊急性がないのに夜間にやって来る「コンビニ診療」の患者数も少なくない。宿直と翌日未明までの当番勤務は月15回で、いずれも午前、午後の診療をこなしてから。その他の勤務日も有事に備え、深夜帯まで病院に残る。しかも和久が柏原病院に勤務して以降、小児科医の数は2人だけで、一方に不測の事態が起きれば地域の小児科医療が崩壊しかねなかった。


 「海で溺(おぼ)れているようでもあったし、バーンアウト(燃え尽き症候群)の状態にもなった」

 和久がそう思い始めた19年3月、もう一人の医師が病院長になることになった。「もう無理だ。5月末で辞める」と決意した。

 厚労省の医療者・医師の需給に関する検討会が17年度に行った調査によると、常勤医師の1週間の勤務時間は平均66時間。最も多い例で150時間近くにも及んだ人もいた。つまり、ほぼ週間ぶっ通しで勤務し続けていたことになる。

 地域医療などに詳しい城西大准教授の伊関友伸(47)は「特に小児科、産婦人科、内科は医師数が足りない。コンビニ診療に加え、医療ミスへの不安が医師の心をどんどん病ませていく」と指摘する。

 一方で、待遇面の格差も広がる。和久によると、都市部では短期間に病院を転々としながら年に6千万円も稼ぐ医師がいるという。地域医療の崩壊を押しとどめようと闘う医師にそんな「余裕」はない。

   ◇   ◇

 だが、和久はいまも柏原病院に勤務している。踏みとどまらせたのは、和久の辞職決意を発端に広がった、地域住民の取り組みだった。「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成した主婦らがコンビニ診療を防ぐ勉強会を開き、小児科医を求める署名活動を行って地域に窮状を訴えた。


 その効果もあって19年5月に100人だった時間外の患者数は一時、20人台に減った。活動の様子が全国に伝わり、医師を公募すると、小児科医は6人に増えた。「周囲の支えがあれば医療は再生できる」。和久は辞意を撤回した。

 今年6月、母校の金沢医科大から実習にきた男子学生が、柏原病院での取り組みをみて「こういう場所で働きたい」と漏らした。その言葉に、働く場の「再生」のヒントを感じている。

 「人の命を救いたいという医師の使命がいつしか、高度な医療やお金に変わってしまう。私は、地域住民とともに歩む病院で働き、自身の医者としての志を救われた。それがいま、働く動機になっている」(敬称略)








あまり良く分かっていない方に解説。

(医師の労働時間について)
>最も多い例で150時間近くにも及んだ人もいた。



実は、

24x7=168(時間)

です。



1週間が168時間であることは

タイムマネージメントの観点からは

かなり有名ですが、

産経ニュース読者には

どこまで響いていることでしょう…?













>その効果もあって19年5月に100人だった時間外の患者数は一時、20人台に減った。



ははは。

効果がなくなって、

また最近時間外が増えてきたようでしょうか。







まあ、

マスコミの医療”保護効果”なんて

医療に対する”破壊能力”からしたら

ゴミのようなものです。

マスコミが本気で医療を保護しようと思ったら

別なんでしょうけど。







というわけで、

”集約化されるはずの病院が、

意図せず小児科を集約した稀有な症例”

という病院のお話でした。















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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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