2014/05/28
■「医師がわずか2カ月で命を絶った常軌を逸したパワハラとは…過労自殺判決 鳥取地裁」
>控訴を含めて検討したい
君たちが一生懸命、働いている病院は
こんなふうに思っているかもしれないよ。
若い先生方に
伝えておきたいことがあります。
「自殺するぐらいなら逃げろ」
どうしようもないことも
いっぱいあると思います。
医療現場はあまりに過酷です。
優秀な人間が
理不尽な現場の圧力で
押しつぶされるように廃人になることが
多くあります。
私も何人もそんな医師を見てきました。
自殺や精神を病んだり、
疲労困憊で交通事故を起こしたり、
若い年齢で脳出血を起こしたり、
多くの医師があまりに過酷な現状に
倒れています。
でもね、本当に医師は
逃げていいと思います。
医師がわずか2カ月で命を絶った常軌を逸したパワハラとは…過労自殺判決 鳥取地裁
産経新聞 2014.5.27 08:25
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140527/waf14052708250005-n1.htm
公立八鹿(ようか)病院(兵庫県養父(やぶ)市)の男性医師=当時(34)=の自殺について、当時の上司による長時間労働とパワーハラスメントが原因だったとして、病院と、元上司個人の賠償責任を認め、計約8千万円の損害賠償を言い渡した25日の鳥取地裁米子支部判決。上杉英司裁判長は「厳しい言動と自殺に因果関係があった」と指摘した。
八鹿病院に派遣されてわずか2カ月で自ら命を絶った男性医師。夜間緊急時に呼び出される「オンコール」や宿直勤務で長時間労働に陥り、周囲のサポートが不可欠だったにもかかわらず、訴訟で判明した元上司の医師2人によるパワハラは常軌を逸していた。
直属の「医長」は回診中に看護師や入院患者の前で説教を繰り返し「介助の要領が悪い」という理由で頭をたたいた。自殺の5日前には「君は給料の4分の1から3分の1しか働いていない。仕事ができないことを両親に電話してやろうか」と言い放った。
その上役に当たる部長は医長の言動を黙認。手術中には「大学でできたことがなぜできない」「田舎の病院と思ってナメとんのか」などと叱責したという。
男性医師の前に2人に仕えた医師らは「3カ月ほどで8キロやせた。できれば記憶から消し去りたい経験」「蹴ったりたたいたり頭突きをしたり。ストレスのはけ口にされていた」などと振り返った。
判決を受けて記者会見した男性医師の両親は、病院側の第三者委による報告書でパワハラの詳細を初めて知り「なんで息子がこんなことに…」と泣きながら読んだことを明かした。
母親(67)は、衆院厚生労働委で今月23日に可決された「過労死等防止対策推進法案」に触れ「法律に息子の命が生かされると信じている。過酷な現場で働く若い医師たちが、どうすれば普通の人間らしく暮らせるか、国をあげて考えてほしい」と語った。
自殺医師へのパワハラ認め賠償命令「田舎の病院となめとるのか」
2014/05/27 13:24 【神戸新聞】
http://www.47news.jp/news/2014/05/post_20140527133055.html
養父市の公立八鹿病院の男性勤務医=当時(34)=がうつを発症し自殺したのは過重労働とパワーハラスメントが原因だとし、鳥取県米子市の両親が、同病院と当時の上司だった医師2人に約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、鳥取地裁米子支部であった。上杉英司裁判長はパワハラを認め、運営する病院組合と2人に計約8千万円の支払いを命じた。
男性医師は2007年10月から同病院整形外科に勤務し、着任約2カ月後の同年12月に病院宿舎で自殺した。
判決によると、自殺前4週間の時間外勤務は174時間、その前の4週間は206時間に達し、継続的にパワハラも受けていた。
医師経験が半年だった男性医師は、上司から「介助の要領が悪い」と患者の前で頭をたたかれたほか、手術の際には「田舎の病院だと思ってなめとるのか」などと叱責(しっせき)された。
「君は給料の3分の1しか働いていない。君のしていることをお父さん、お母さんに言ってやる」などとも言われ、上杉裁判長は「社会通念上許される指導の範囲を明らかに超える」と指摘した。上司はいずれもすでに同病院を退職している。
上杉裁判長は同病院について「上司2人との関係も含めた勤務状況を把握し、疲労や心理的負荷の軽減を図るべきだった」とした。
会見した母親(67)は「うつを発症させたのが、病院であったというのが残念でならない。こんな悲劇を繰り返してはいけない」と涙ながらに訴えた。男性医師をよく知る医師も同席し「とても優しく優秀な医師だった。医療現場は今でも徒弟的で、改善されなければならない」と話した。両親の代理人弁護士は「公務員のパワハラ訴訟で、上司に賠償を命じるケースは聞いたことがなく、画期的な判決」と評価した。
八鹿病院の米田一之事務部長は「判決文が届けば、控訴を含めて検討したい」とコメントした。
徐々に、現場の雰囲気も変わってきているように
感じていますが、
やはり医療現場が過酷である事にかわりはありません。
ちなみに野麦峠と比較してみましょう。
「1日に13~14時間という長い時間働かされ、
病気になっても休ませてもらえないくらい、
厳しい生活だったそうです」(女工哀史 ああ野麦峠より)
野麦峠の場合は、
14時間-8時間=6時間/日の残業
仮に休みなしで休日も6時間働いたとして
6x30=180時間/月の残業
となります。
報道では、
>判決によると、自殺前4週間の時間外勤務は174時間、その前の4週間は206時間に達し、継続的にパワハラも受けていた。
公立八鹿(ようか)病院は
野麦峠以下の労働環境のようです。
整形外科の三十四歳の医師だったんですね。
これからの年齢なのに……。
ご冥福をお祈り致します。
クリックするとAmazonに飛びます。
![]() | クレーム・パワハラ・理不尽な要求を必ず黙らせる切り返し話術55の鉄則―「あなたの心と立場を守る!」 (2010/03/04) 神岡 真司 商品詳細を見る |
ご参考になりましたら幸いです。
↓1日1回、クリックお願いします!↓
人気ブログランキングへ
