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■開業つれづれ: さらば加古川、また会う日まで 「加古川市民病院:医師不足、常勤内科医が2人に 来月末に3人が退職 /兵庫」

ベット400超で

内科医2名…。




かの有名な加古川が沈む。







加古川市民病院:医師不足、常勤内科医が2人に 来月末に3人が退職 /兵庫

毎日新聞 2009年5月21日 地方版
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090521ddlk28040410000c.html

 ◇樽本市長「非常勤医で乗り切る」
 医師不足から外来診療を制限している加古川市民病院(441床)で、7月から常勤の内科医が、わずか2人になることが分かった。現在5人だが、6月末に3人が同時に退職するため。市は非常勤医師の参加で現行診療を維持したいとしているが、厳しい状況は続きそうだ。

 病院は16診療科あり、現在の常勤医は全体で51人いる。

 市によると、病院の常勤内科医数が04年の16人をピークに年々減少。08年4月には7人になり、その後も2人が開業などを理由に今年3月末での退職を申し出た。このため、病院は今年2月初旬から、紹介状がある患者に限るなど外来診療を制限するとともに、ベッド数も75床から25床に減らして医師不足に対応していた。

 樽本庄一市長は「市民に心配をかけるが、非常勤医の協力で困難を乗り切りたい。引き続き常勤医の確保に全力を挙げる」と話している。【成島頼一】

〔播磨・姫路版〕





新聞報道によると、

医療側の過剰反応

だそうです(1)。

ずーっと過剰反応が続いているんですね。





加古川に行って、

万が一、トラブルになっても

医療側の立場を理解してくれないし

全然助けてくれない、

というのが裁判で公になっております。


医療側からしたら、

こんな危ない病院ないです。





残存する内科医2名の

ご健闘をお祈りいたします。

個人的には

逃げた方がいいとは思いますが。









(1)
■またバカ発見  「加古川市民病院、急患死亡で敗訴 現場に波紋今も」 ※このブログに中傷の意図はありません。
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-379.html

>患者の立場で医療訴訟を多く手がけてきた泉公一弁護士は
>「判決は、証拠に基づいた極めて妥当な内容。医療側の過剰反応ではないか」
>と指摘する。






■兵庫 3億踏み倒し 「県立病院の診療費未払い、3億超す 裁判で徴収検討」

さすが兵庫。

何とも言われない香ばしさです。

…こんなこと言うと怒られるかな。







県立病院の診療費未払い、3億超す 裁判で徴収検討 

神戸新聞 2009/3/31 09:56
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001787651.shtml

 兵庫県立の十二病院で診療費の未収額が、時効分を除き今月末で三億円を超える見込みであることが分かった。八年前の二倍以上で、県は「滞納は年々増えており、悪質なケースも目立つ」などとして、民事訴訟を起こすなど強制徴収に乗り出す方針を固めた。(安藤文暁)

 県によると、医療制度改革で患者の医療費負担が増え始めた二〇〇二年度、診療費の年間滞納額は八千万円台に。その後いったん減ったが、〇五年度には一億円を超え、〇七年度は一億三千万円に増えた。

 期限を二十日過ぎても診療費を収めなかった場合、県は督促状を送付。その上で、専門員五人が患者の自宅を訪れるなどして診療費の徴収に当たる。だが、さまざまな事情で住所が確認できないことも少なくなく、年間徴収率は〇一年度以降、40%以下にとどまっている。

 〇五年度からは、一年以上の滞納者への徴収を民間会社に委託したが、それでも徴収率は6%弱と低迷。生活に困窮していたり、支払う意思がなかったりする患者が目立つという。

 診療費徴収には時効があり、昨年度末までの七年間で三億円以上が徴収不能に。〇五年度には時効が五年から三年へと短縮され、景気の悪化なども背景に今後さらに増えるとみられている。

 このため県は、滞納が一年以上の患者らを対象に提訴を検討。裁判結果によって財産を差し押さえた場合、徴収期限の時効が中断されるといったメリットもあるという。県病院局は「資産が把握できれば分割徴収などにも応じたい」としている。

 診療費未収は全国的にも増加傾向で、国立病院機構が運営する百四十六病院では計約十九億三千万円(〇六年度末)。大阪府立の五病院でも約三億七千万円(〇七年度末)に上るという。


 未払い診療費の徴収 医療機関は医師法に基づき、正当な理由がなければ所持金がない患者でも診療の求めを拒否できない。厚生労働省の未収金問題検討会は2008年、医療機関による訪問徴収▽保険者が督促や差し押さえをする「保険者通報制度」の実施-などを提言した。






一県で3億円もの踏み倒しをして許される

業種が他にあるでしょうか?




これは社会問題であり、

法制度問題であり、

なによりこの状況で医療関係者が

ますますやる気を失っていくという

医療問題でもあります。





「医療費が払えないなら生活保護になるべし。

生活保護になりたくないなら医療費は払うべし」



これは極論ではありますが、

一方で正論です。





なぜなら、

”医療費は払わなくても済むお金”

と国民が認識しているためで、

困窮するならまず、

払う必要のない金を払わなくなるのは

当然だからです。

給食費を払わない問題と一緒です。





他の業種でこれが許されるでしょうか?

フランスレストランで食事をしてからお金を払わないとか、

コンビニでジュースを買ってからお金を払わないとか、

車を買ってからお金を払わないとか。





みんな警察に突き出されますよね?




生活保護を受ける人以外は

他業種と一緒に医療費踏み倒しも

警察に通報するような問題であると

認識すべきなのかもしれません。










とても低い次元の話ですみません。

より高い次元に行きたい方は、

絶対に払うべきお金をケチったり、

支払いを遅れさせてはいけません。





そのような行動をとっていると、

かならずそのような人が周りに集まってきます。

”類は友を呼ぶ”というのは

本当です。




「お客からお金を奪い取ってやる」

と言う人は、結局誰かにお金を奪い取られます。


「感謝してお金を受け取る」、

そんな姿勢で働いている方は

周りにも感謝する方々に恵まれます。





踏み倒しをやっている方は、きっと

精神的にも金銭的にも豊かではないでしょう。



なぜなら、豊かでないから結果的に”踏み倒す”のではなく、

いつも”踏み倒している”からこそ、豊かになれないのです。





そこの兼ね合いがわかってくると、

生きていくことも

よりスムーズになるのかもしれません。









■加古川市民病院 1700万→180万!? 「医師確保へ手当増額 加古川市民病院」

いまだに存続していた

加古川市民病院(1)。

かの有名なAMI訴訟で

全国の病院を救急からドン引きさせた

”聖地”です。





記事は神戸新聞の

単純な誤植だとは思いますが、

>同病院の医師の平均年収は、現在の約千七百万円から約百八十万円へ、11%増えることになる


1700万→180万、かぁ…。




マスコミさんて、

日本語のプロなんですよね?





もしも、

現在の日本で

桁を一つ間違うようなレヴェルの

医療ミスをしたら

すぐに

新聞沙汰の、裁判沙汰なんですが

マスコミさんだから

間違っても許されるんですね。








医師確保へ手当増額 加古川市民病院 

神戸新聞 2009/2/27 10:32
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001725059.shtml

 加古川市民病院の医師不足を解消するため、市は二〇〇九年度、医師の各種手当を新設・増額する待遇改善を進める。二十六日に開会した三月定例市会に二つの条例改正案を提案。可決されれば、一人当たりの年収が平均で一割増える見通しだ。(宮本万里子)

 待遇改善策として、給料や扶養手当などの合計額に加算する医師の地域手当を、現行の4%から10%に増額。現在、月給に50%上乗せしている医師手当に、一律月九万円を加算する。

 高度な知識や技術、専門の資格を持つ医師や、若手への指導ができる医師らを対象に、専門医療業務手当も新設。市長が資格などを認定し、一件当たり月五千円(上限一万五千円)を支給する。

 また、緊急時に備えた自宅待機に対して支給する救急医療業務手当は従来、看護師だけが対象だったが、医師にも拡大。待機一回につき五千円を支給する。

 これらの改善策により、同病院の医師の平均年収は、現在の約千七百万円から約百八十万円へ、11%増えることになる

 全国で公立病院の医師不足が深刻化する中、加古川市民病院でも近年、医師が減り続けている。特に内科は厳しく、現在七人。そのうち二人が三月末で退職するが、後任確保のめどが立たないため、今月九日から外来診療を制限している。

 診療制限に伴い、同病院は近隣病院に受け入れの協力を要請。特別に窓口を設け、一日約五十人の患者らに他の病院の紹介などを行っている。

 同病院は「手当増額で待遇改善を図りたい。医師確保につながれば」と効果を期待している。

 医師不足解消に向けた取り組みでは、高砂市民病院も本年度、診療収益の成果に応じて医師に配分する新たな手当を設けている。






医師の待遇は

看護師以下、

ということがよくわかる記載です。


>緊急時に備えた自宅待機に対して支給する救急医療業務手当は従来、看護師だけが対象だったが、医師にも拡大。待機一回につき五千円を支給する。


ただ、

全国のほとんどの病院では

何の保証もないまま、

24時間対応できるように

医師は地方に縛られたままになっています。





このくらいの条件で

加古川が全国から医師を集められるのかどうか、

疑問ではあります。











(1)
■加古川終了へ 司法による医療制限 「加古川市民病院 内科の外来制限/兵庫」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-621.html






■伊丹市消防局 病院探しを断念 「14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡」

個々の病院が悪いわけではなく、

救急体制を確立しなかった各自治体と、

受け入れて何かあれば「敗訴」をなる

司法判断が悪いのです。



ようはこれが日本の救急システムです。










14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡

2月4日3時5分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090203-00000066-yom-soci


 兵庫県伊丹市内で1月20日、交通事故で重傷を負った男性(69)が救急搬送の際、3次救急病院を含む14病院に受け入れを断られ、事故から約3時間後に出血性ショックで死亡していたことがわかった。

 市消防局などによると、20日午後10時15分頃、同市行基町の県道を自転車で横断していた近くの駐輪場誘導員の男性が、同市内の自営業男性(28)のバイクと衝突、2人とも全身を強く打ち重傷を負った。

 5分後に救急車が現場に到着。「1人なら受け入れ可能」とした同県西宮市の大学病院(3次指定)に、負傷程度が重いと判断されたバイクの男性が搬送された。救急隊は現場で自転車の男性を応急処置しながら、1時間にわたって兵庫、大阪両府県の5市13病院に受け入れを要請したが、「専門医がいない」「ベッドに空きがない」などの理由で断られたという。

 同11時30分頃、伊丹市の民間病院が受け入れに応じたが、搬送後に容体が悪化。病院側は、いったん救急隊が受け入れを要請した西宮市の大学病院など2施設に転院を依頼したが、断られた。

 神戸市内の病院が応じた時は、すでに搬送できる容体ではなく、21日午前1時10分頃に死亡した。治療にあたった医師は「搬送の遅れと死亡との因果関係はわからない」としている。

 兵庫県は救急搬送対策として、2007年、消防局などに対し、現場の救急隊員と並行して受け入れ病院を探すよう通知したが、伊丹市消防局は「刻々と変わる状況についてやり取りするには、救急車と通信指令室とも人員が足りず、同じ時間帯に119番が6件重なった」と病院探しを断念していた。

最終更新:2月4日3時5分






この記事のキーワードは、


>伊丹市消防局は
>病院探しを断念していた。

だと思うのですが、どうでしょう?





病院が

「医師もスタッフも少なく

救命処置を断念していた」

なんて書かれたら即死ものですが、

消防局では”断念”も一つの選択肢

なんですね。





■加古川終了へ 司法による医療制限 「加古川市民病院 内科の外来制限/兵庫」

かのAMI訴訟で

一躍有名になった加古川。





AMI(急性心筋梗塞)を

すばらしい診断でマッハの転送を

するも途中で患者さん死亡。





すると裁判では、

「そもそもAMIの治療ができないのに

急患を受け入れた病院が悪い」

という衝撃の判断。

しかも確定。







「自分のところで最後まで診れない患者さんは、

別の病院に搬送しても途中で死んだら

裁判で負ける」

この裁判結果で多くの僻地病院が

急患を見れなくなってしまいました。



…だって、

いままでは地方病院で診て、

アブなければ大病院に行ってもらうシステムでしたが、

結果が悪くて、

何かあったら全部病院のせいにしてOK、

という判決ですので、

最初から大病院に行ってもらうしか

無くなっちゃったのです。










加古川市民病院 内科の外来制限/兵庫

読売新聞 2009年1月31日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20090131-OYT8T00088.htm

播磨町、「はりま病院」誘致

 地域医療を巡って加古川市と播磨町が30日、相次いで記者会見を開いた。市民病院の内科医不足がさらに深刻化する市は、外来患者百数十人の受け入れ制限に踏み切ることを決定。一方、町は民間病院の誘致に成功し、明暗が分かれた。
 加古川市民病院(加古川市米田町平津)は、内科の外来診療を2月9日以降、予約を受け付けた再診患者や、ほかの医療機関から紹介があった患者に限定すると発表した。常勤の内科医7人のうち2人が退職するためで、1日平均230~240人の外来患者は今後、3分の1以下に絞り込みたいとしている。制限は、後任の医師が確保できるまで当分の間、続ける。2人は退職の理由として開業や帰郷を挙げているといい、ともに3月末で退職する。常勤の内科医は2004年の14人をピークに減り続けており、残った医師の負担も増しているという。石田明人院長は「このままでは、入院患者への対応ができなくなってしまう。ご迷惑をおかけするが、協力をお願いしたい」と話している。問い合わせは、同病院医事課(079・432・3531)へ。
 播磨町は、JR山陽線土山駅南側にある町有地(播磨町北野添、約5500平方メートル)を加古川市の特定医療法人社団「仙齢会」が賃借し、同市から移転する新しい「はりま病院」が2011年度、開業すると発表した。町内では、唯一の病院となる見込み。賃貸契約の具体的な内容は明らかにしていない。診療科は内科、外科、整形外科、リウマチ科で、人間ドックも行う。現在の病院が老朽化したため仙齢会が移転を計画、町と協議していた。鉄筋コンクリート4階建てで、延べ床面積は約5200平方メートル。仙齢会の荒尾潤理事長は「消化器系を中心に、予防医学にも力を入れたい」と話している。
   




内科、9日から診療制限 加古川市民病院/兵庫 

神戸新聞 2009年1月31日
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001680137.shtml

 全国の公立病院で医師不足が深刻化する中、加古川市民病院(加古川市米田町平津)は三十日、内科で医師二人が退職し、後任を確保できないため、二月九日から当面、同科の外来診療を制限すると発表した。予約のある再来患者か、他病院から紹介された人しか受診できなくなる。同病院によると、内科は診療規模上、医師が最低十五人必要だが、近年減少が続き、二〇〇四年四月の十四人から現在は七人に半減。既に深夜の救急対応を縮小していたが、昨年末、新たに二人が開業などを理由に三月末での退職を申し出、五人に減ることが決まった。

 同病院は、神戸大医学部付属病院など七大学病院に医師の派遣を依頼したが、四月から勤務可能な医師は得られず、その後の確保のめども立たないことから、現体制の継続は困難と判断。残る医師の負担増を避け、入院が必要な重症患者に対応する二次救急病院としての機能を維持するため、外来診療の制限を決めたという。診療制限により、一日平均約二百四十人の同科外来患者は三分の一に減る見込み。石田明人院長は「医業収入にも影響するが、現在いる医師を守りたい。市民にご迷惑をかけるが、最悪の事態を招かないための判断」と理解を求めた。一方、同病院は診療制限に伴い、地元の医師会に協力を要請。市は医師確保に向け、待遇改善などを検討するという。
 「医師不足の現状が心配だった」という加古川市加古川町木村の無職高島育男さん(54)は「受診先が減るのは困る。病院の魅力を高めないと、医師を増やすのは難しいのでは」と話した。問い合わせは、加古川市民病院TEL079・432・3531(代表)から医事課へ。




加古川市民病院:内科の外来診療、紹介などに制限--来月9日から /兵庫

毎日新聞 2009年1月31日 地方版

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090131ddlk28040408000c.html

 加古川市民病院(石田明人院長、351床)は30日、内科の外来診療について、予約のある再診患者と、医院などからの紹介がある患者に制限することを明らかにした。3月末で内科医2人が開業などのため退職し、4月以降5人体制に追い込まれるための措置で、2月9日から実施する。

 同病院の内科医数が最も多かったのは04年の16人。年々逓減し昨年4月には現有の7人になった。こうした状況を受け、「5人では病棟に対応できず、2次病院としての機能を維持するため制限に踏み切った」としている。

 病院は、内科外来の1日平均230~240人を3分の1程度に抑えたいとしている。石田院長は「昨年来、医師確保に努力したが実現しなかった。診療制限が正しいとは考えていないが、外来診療の負担が大きい。理解してほしい」と近隣病院への協力も求めている。【成島頼一】

〔播磨・姫路版〕







…この司法判断にのっとり、

「責任を持てない患者さんは、原則診てはいけない」

という司法による救急の上限を設定した

ため、日本の救急医療は崩壊へ一歩進みました。






部外者的には、

あれ?まだ加古川あったの?

よくもあんな屈辱的な裁判結果受け入れてるね~」的な

印象ですが、噂では

周囲もこの裁判結果に”ドン引き”で(1)、

司法による医療消滅は

着実に進んでいるようです。







(1)
産科医療のこれから
本日の医療ニュース ..。*♡ 2月1日
http://obgy.typepad.jp/blog/2009/02/post-1341-4.html







■アルコール性肝硬変の悲劇 「「病院はミスを認めていた」遺族の悲痛な訴え」 

ネタ元は、

新小児科医のつぶやき

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20090110

です。いつも大変お世話になっております。





金持ち父さんシリーズの

ロバート・キヨサキ氏は

大変重要なことを言っておりました(1)。



知識=情報+教育








上の2つの記事は

一体どうしちゃったんでしょう、

というぐらい

偏っています。



>35歳の女性

>重度のアルコール性肝硬変

ということですが、

35歳でアルコールによる肝硬変

多量の腹水がたまる状態になるって

かなりすごい印象です。





その場合、

肝機能の低下に合わせて

凝固能(血液を固まらせる能力)

も低下することが多く、

ちょっとした傷でも止まらず、

ちょっとした事でもない出血したり、

鼻血が続いたりすることがあります。







たとえ情報があっても、

適切な教育がなければ

おかしな結論にしかならない、

ということなんですが、

医療報道ではそれが

「一般市民の正論」

としてまかり通っています。




いわば、

「間違った回答をごり押しして正解と言い張っている」

状態なのです。




われわれ医療者側からすると、

マスコミの報道は

とても感情的で、

狂った嵐のようです。







■「病院はミスを認めていた」遺族の悲痛な訴え

(MBSニュース 01/09 20:27)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE090109181900196418.shtml

 「一度はミスと認めたはず」遺族が病院の対応に不信感を募らせています。兵庫県尼崎市の病院で、女性が腹部に溜まった水を針で抜く治療を受けた後死亡した問題で、遺族が思いを語りました。

「血の海の中で寝てました、血の海。だから止血もちゃんとしないで帰されて、かわいそうに…」(亡くなった女性の母親)

 事故は先月4日、尼崎医療生協病院で起きました。

 患者は重度の肝硬変で入院していた35歳の女性で、腹部に大量に溜まった水を針を刺して抜く治療を受けました。

 治療したのは20代の研修医。

 1度目は失敗し、2度目でおよそ1.5リットルの水を抜きましたが、その後女性が腹痛を訴え、皮下出血を起こしていたことがわかりました。

 しかし病院はすぐに血を止める治療を行なわず、数日後、輸血をしましたが、女性は先月16日、出血性ショックで死亡しました。

「娘が『失敗された、痛かった』と言ったから。『失敗したんでしょ』と言ったら『はい』って」(亡くなった女性の母親)

 不審に思った家族は病院に説明を求めます。

 そのとき病院側は結果的に病状を悪化させたと謝罪しました。

「出血に対して十分な対応を結果的にしていなかった。甘く見ていたんだと思う」(女性の主治医~病院の説明の記録)
「腹水を抜くのに失敗したのが原因?」(女性の母親~病院の説明の記録)
「それが大きなきっかけ」(女性の主治医~病院の説明の記録)

 しかし8日開かれた会見では…。

「(Q.ミスといえるのか?)ミスという言葉を使っていいかについては、今のところこちらで判断しかねている」(尼崎医療生協病院・島田真院長)

「私らの前で言っていることと娘にも謝罪しているのにあの会見は何?とすごく腹立つ」(女性の母親)

 病院側は会見で「針を刺したとき偶発的に血管を傷つけたが、治療法に問題はなかった」と主張しています。

 一度は謝罪しながら、なぜミスを認めないのか、遺族は病院の対応に不信感を募らせています。





産経ニュースに至っては

病院が認めていない

「ミス」

を他紙とは違い

認めたことになっています。




何を取材しているんでしょうか?

思い込みでこういった記事を書いているんでしょうか?






尼崎医療生協病院、医療過誤で女性死亡

産経ニュース 2009.1.8 01:50

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090108/crm0901080151003-n1.htm


 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院で昨年12月、肝硬変で入院していた同市内の女性患者=当時(35)=が、腹水を抜く際に誤って針で血管を傷つけられたことが原因で亡くなっていたことが7日、分かった。病院側は「血管を刺したことで出血が止まらず亡くなった」とミスを認め、遺族に謝罪した。

 同病院によると、女性は昨年11月27日に入院。12月4日午前10時ごろ、主治医が立ち会い、男性研修医が腹部にたまった水を抜き出すため、針(直径約1・2ミリ)を左下腹部に刺した。1度目では水が出ず、2度針を刺したという。

 女性は同日夜から針を刺された下腹部が皮下出血で赤くなり、出血が止まらなくなるなど容体が急変。6日から病院側は輸血を開始したが、16日に女性は亡くなった。死因は出血性ショック死だった。

 病院側は「1度目に針を刺したときは出血は確認できなかった」としているが、この際に血管を傷つけた可能性が考えられるという。

 島田真院長は「主治医も立ち会っており、態勢に問題はなかったが、肝臓が悪いため出血しやすい状態だったなど危険性をしっかりと説明するべきだった。このようなことが2度とないよう取り組みたい」としている。

 女性の母親(62)は病院側の謝罪にも「家に戻ってきた娘の背中は赤紫色だった。どんなに苦しかったのだろう。もっと生きたかったはず。あの病院にさえ行かなければ」と怒りを抑えきれない様子で話している。





こちらは朝日新聞。

上記2つを見た後では

極めてまともに見えるのが不思議。





研修医が血管傷つけ患者死亡 尼崎医療生協病院

asahi.com 2009年1月8日

http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200901080045.html


 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院は、20代の男性研修医が入院中の女性患者(当時35)の腹水を抜く際に針で血管を傷つけ、患者を死亡させたと8日発表した。同病院は「結果的に力が及ばずに極めて残念」とコメントし、遺族にも謝罪したという。

 同病院によると、患者は昨年11月27日に重度の肝硬変で入院。12月4日に主治医が立ち会って、腹部にたまった水を抜くために医療用針(外径1.7ミリ、長さ55ミリ)を腹部に刺した。1度目では水が抜けず、2度刺したという。ところがその日夜に腹部の皮下出血が確認された。その後、貧血が進み、6日から輸血したが、16日に出血性ショックで亡くなった。

 島田真院長は「腹水を抜く方法、態勢に問題はなかった。肝硬変の症状が悪化しており、出血後、患者の体に負担をかけないよう外科的処置は見合わせたが、対応が正しかったかどうか今後検証したい」と話している。





こちらは神戸新聞です。






腹水抜く手術後、患者死亡 尼崎医療生協病院 

(神戸新聞 2009/1/8 12:28)

http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0001645860.shtml
 尼崎市の尼崎医療生協病院で昨年十二月、肝硬変で入院していた同市内の女性(35)が、腹腔(ふくこう)内にたまった水を抜く手術による出血が原因で死亡していたことが八日、分かった。「家族への説明が不足していた」として女性の家族に謝罪したという。

 同病院によると、女性は重度のアルコール性肝硬変で昨年十一月二十七日に入院。その後発熱し、腹腔内に水がたまっていることが確認され、細菌感染の疑いがあるとして十二月四日、水を検査するため腹腔内に針を刺す手術を実施した。

 手術は主治医が指導し、二十代の男性研修医が実施。直径一・七ミリの針を左下腹部に刺したが水が抜けず、もう一度刺したという。同日夜に皮下出血していることが分かり、容体が急変。肝硬変のため外科的処置が行えないと判断し、輸血したが、十六日夜、女性は死亡。死因は出血性ショック死だった。

 島田真院長は「この手術に出血はあり得るが、肝硬変で出血が止まりにくく、結果的に病状が悪化し、死期を早めてしまった。現時点で医療過誤とは判断していない」と説明。今後、外部の医療機関などに検証を依頼する。






35歳で重度のアルコール性肝硬変、

というなら

ほとんどの場合

重度のアルコール依存症

になっていると思われます。




門脈圧亢進症にもなっているでしょうから、

静脈はぼっこり腫れていて

触れようものならすぐ出血するでしょうし、

凝固能も落ちて

血小板の減少もあって、

万が一、穿刺して出血があっても

止血のために開腹手術はできない、

…ということですから、

一定の確率で

このようになる状況であったと思われます。










このような報道が続くと、

アルコール依存症による

重度アルコール性肝硬変の場合、

穿刺は禁忌



放置すべし

とマスコミが強く勧めている

ということなのです。





マスコミさん、

自分の言っていることが分かっているんでしょうか?





一般論で、決して今回の患者さんを

言っているわけではありませんが、

若くしてアルコール性肝硬変、

という方は

刺青入れていたり、

そのせいでB型肝炎やC型肝炎に

なっている方も大勢います。






医療現場では本当に大変、

という感じの患者さんに

分類されると思うのですが…。













あまりにも医療的IQが低くて

同じ日本語を話しているとは

思えないほどの齟齬があるのは

教育が悪いのではないでしょうか?






たとえそうでも

「ミスではない」 → 「ミスを認めた」

という産経ニュースの超能力には

恐れ入ります。





(一部、用語を訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました)






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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
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