2008/09/23
ネタ元は、
産科医療のこれから
本日の医療ニュースo(^-^)o ..。*♡ 9月22日
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/09/post-1341-58.htmlです。
いつも大変お世話になっております。
新たにこのような医療事件が
起きています。
すでに民事では確定していますが、
新たに
>「担当医の不起訴不当」
という判断になったようです。
詳細がわかりませんが、
>検察審査会は無作為で選ばれた市民で構成。という、専門家のいない
検察審査会では
医療の妥当性より
どうしても患者(遺族)心情に
沿った判断が
出てしまう気がしてなりません。
軽井沢病院の医療事故、「担当医の不起訴不当」信濃毎日新聞 2008年9月20日
http://www.shinmai.co.jp/news/20080920/KT080919FTI090024000022.htm 北佐久郡軽井沢町立軽井沢病院で2003年10月、鈴木良恵さん=当時(32)=が出産後に大量出血し、転院先の病院で死亡した医療事故をめぐり、佐久検察審査会は19日までに、業務上過失致死容疑で書類送付され、地検佐久支部が嫌疑不十分で不起訴処分にした軽井沢病院の70代の担当医師(当時)について
「不起訴不当」を議決した。
検察審査会は無作為で選ばれた市民で構成。佐久検察審査会の議決は16日付で、「出血原因の究明がされていない」「(検察官による)担当医師の供述録取がされていない」と指摘した上で、「起訴を相当とするまでの結論には達しがたいが、検察官の不起訴処分には納得できない」と結論づけた。
長野地検の高森高徳次席検事は19日、「検察審査会の指摘を受け再捜査をしている」と説明。来月5日午前零時で業務上過失致死罪の公訴時効(5年)が成立するため、再検討を急ぐ考えを示した。
良恵さんは03年10月4日、軽井沢病院で帝王切開手術を受けて長男を出産後、腹腔(ふくくう)内の出血により容体が急変、翌日未明に転院先で死亡した。遺族が担当医と町を相手に起こした
民事訴訟では、担当医が出血の可能性を検討する注意義務を怠ったと認定され、町などに計
約7200万円の賠償を命じた
二審東京高裁判決が確定している。
一方、遺族は担当医と病院長、佐藤雅義・軽井沢町長に刑事責任があるとして
告発。地検佐久支部は7月、「帝王切開後の縫合が不十分だったり、誤診による不適切な処置をしたりした証拠はない。異常な出血を予見できた可能性も認められない」などとして担当医を嫌疑不十分、同病院長と佐藤町長を嫌疑なしでそれぞれ不起訴処分とした。
今月上旬、同審査会に担当医の審査を申し立てた良恵さんの母美津子さんは、
「民事訴訟を起こした時は『産婦人科医のなり手がなくなる』と批判され、(不起訴で)捜査機関も同調するのかと絶望していた。
あきらめかけていたが、頑張ったかいがあった」と話した。
佐藤町長は
「誠意をもって対応した上で起きてしまったことなので、(病院側に)問題はないと思っている」と話した。
人の生死がかかっている医療に
多くの見方が出てくるのは当然です。
ただ、
「責任」と
それに関する「罰」を
あまりに重くすると、
現場ではそれを担う人間が
いなくなってしまいます。
医療現場では、
加古川心筋梗塞事件に代表されるような
あまりに重い、実現不可能な
「責任」と
それにたいする「罰」の重さで、
閉塞感が漂い、
夢も希望も失われているのが
現状です…。