2011/01/12
■開業つれづれ:「課題の現場を歩く〈1〉医師不足」
昨シーズンは
新型インフルで大騒ぎだった
年末年始の救急外来。
しかし、
今年の方が
>前年同期より100人多かった。
という鬼畜ぶり。
山梨でも
着実にコンビニ受診が
定着しつつありますね。
>大みそかのこの日、同センターで受診した子どもは266人。
>12月29日~1月3日は計1215人
ということは
6日間平均で1日200人前後の
受診数というわけです。
私の外来でも年末に
「元旦しか休みない!!」
とお父さんがブチ切れていましたが、
きっとそういう素敵な家族が
年末年始に日頃できない病院受診をして
子供の無病息災を願うんでしょうね。
課題の現場を歩く〈1〉医師不足
asahi.com 2011年01月10日
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000801101100001
■集約しても余裕なく
12月31日深夜11時すぎ。
甲府市の小児初期救急医療センターの待合室で、父親に抱えられた男児(3)が診察を待っていた。
祖父の家で布団に入ってから、せきが止まらなくなり、2回吐いたという。慌てて電話帳で病院を調べて、連れてきた。心配そうに見守る母親は「素人判断では不安。休み中に診療してもらえてありがたい」。その後も子どもを抱えた親が駆け込んでくる。待合室に子どもの苦しそうな呼吸と自動販売機の「ブーン」という低い音が響く。気がつくと新年を迎えていた。
大みそかのこの日、同センターで受診した子どもは266人。12月29日~1月3日は計1215人で、前年同期より100人多かった。
開業医の原まどか医師(52)は31日午後と1日の昼間、センターの当番に入った。「いつからですか」「どんな様子でしたか」。診察室で症状を親に尋ねながら子どもののどをのぞき込む。
相次ぐ患者に、トイレや食事をとる余裕は「ほとんどなかった」という。
センターが甲府市医師会救急医療センター内に開設されたのは2005年3月。登録した小児科医約80人がシフトを組み、診療にあたる。連休や年末年始など受診者が多い時期は二つの診察室を使う。開業医や勤務医の仕事と別に、1人あたり月1~3回。時にはもっと回数が増えることもあるという。
センター開設前も、県内の各地域に夜間休日診療はあった。だが、重症患者をみる病院に軽症も含めて患者が集中してしまった。24時間体制の小児救急システムをつくるために、小児科医をセンターに集約した。
08年10月には富士吉田市にも富士・東部小児初期救急医療センターができたが、医師の数に余裕がなく深夜帯の診療はしていない。甲府の医師も富士吉田の当番に入っている現状だ。「近くで、いつでも受診」を望む保護者の声は強いが、さらに初期救急医療センターを設置することは現時点では難しい。
09年度のセンター受診者数は、甲府が2万3581人、富士・東部は1万936人。集約化によって重症患者を扱う二次救急病院の受診者数は減少し、以前に比べて余裕をもって受け入れることが可能になった。原医師は「受け入れ先がなくて『たらいまわし』される重症患者はなくなってきた」と話す。
だが、システムを変更しても深刻な医師不足を根本的に解決することはできない。
厚生労働省によると、県内で小児科を専門または主とする医師は105人(08年12月末現在)。15歳未満の小児人口10万人あたり87・5人(全国平均88・7人)にとどまる。医師の不足は、ほかの科も同様だ。軽症で救急医療機関を使う「コンビニ受診」の多さも、不足感を増幅する要因になっている。(柏原愛)
* *
知事選が13日に告示、30日に投開票される。県政で早急に取り組むべきことは何なのか。課題を抱える現地を訪ね、状況を探った。
どれだけの医師の人数で
小児初期救急医療センターを
回しているのか
わかりませんが、
たいていは小児科医1,2人、
でしょう。
小児科の先生方、
ご愁傷様です。
こんな状況なら
きっといつかは
小児初期救急医療センターとやらも
崩壊することでしょう。
>県政で早急に取り組むべきことは何なのか。課題を抱える現地を訪ね、状況を探った。
ということで
次の記事は何かな、
と思ったら、
医療問題ではなく
課題の現場を歩く〈2〉商店街空洞化
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000801101110001
でした。
ま、医療問題なんて
そんなもんか。