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ただいま、お仕置きされる練習中 「保険診療停止で予行演習 東京医大茨城センター」

 


保険医療機関の指定を取り消されるぐらいの

どん引き不正請求を行った

東京医大茨城センター。




12月1日から

保険請求ができません。




国保と協会けんぽは、

支払い後に保険分が払い戻される

「療養費払い」制度を利用できるようです。

でも、企業の健康保険組合とは

折り合いが付いていない様子。




実際は、

>企業の健康保険組合とも調整中

じゃなくて、

企業の健康保険組合とは調整中

ってことなんですよね。









保険診療停止で予行演習 東京医大茨城センター

2012/11/30 18:56 【共同通信】
http://www.47news.jp/medical/2012/11/post_20121130190010.php

 診療報酬の不正請求12月1日から保険医療機関の指定を取り消される東京医大茨城医療センター(茨城県阿見町)は30日、保険診療の停止期間中でも一部患者については診療を続けるための予行演習をした。

 取り消し後の受け入れは、救急や人工透析、周産期医療、がんなどの患者に制限。対象外の患者には既に他の病院への受診や転院を促している。

 国民健康保険と全国健康保険協会(協会けんぽ)の加入者らには、全額支払い後に医療保険から保険分が払い戻される「療養費払い」制度を適用。窓口負担を現行通りにするため、センターが保険分の支払いを立て替える。企業の健康保険組合とも調整中だという。







ビバ、民主党!!(2)

とか言っていた

茨城の医療。

七選挙区のうち、六つの選挙区で民主党候補推薦と

いまだにミンス押しのようです(3)。

でも、ミンスは

TPP賛成しないと公認されないはず。




茨城医療は

これからどうなっちゃうんでしょう?





(1)
「東京医大茨城医療センター、指定取り消しへ-保険医療機関、大学病院では異例」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-2003.html

(2)
■開業つれづれ: 「茨城医師連会員が集団離党へ=自民」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-925.html

(3)注意:10月の記事です


県医師連盟、3区で自民元職推薦 残り6選挙区は民主

茨城新聞 2012年10月5日(金)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13493596418695

次期衆院選の県内小選挙区で、県医師会の政治団体「県医師連盟」(会員1360人、委員長・小松満県医師会副会長)は4日の常任委員会で、全7選挙区のうち3区を除いて民主党現職候補を、同党現職候補不在の3区については自民党元職の葉梨康弘氏を推薦することを決めた。同連盟は前回衆院選で、全選挙区とも民主候補を推薦して政権交代を後押しした。今回の推薦決定について、小松委員長は「前回同様、政党ではなく政策、候補者個人の力量で決めた」と強調した。

同連盟は推薦決定材料として、立候補予定者25人にアンケート調査を実施。環太平洋連携協定(TPP)▽消費税への対応▽医療費の自然増など7項目について尋ね、その結果とともに、現職候補についてはこれまでの国会活動などを勘案して推薦決定したという。

小松委員長によると、1、3、5、6区に関しては各支部段階で推薦が決まった。2、4、7区は各支部段階で決まらなかったため、この日の常任委員会で決めたことを明らかにした。

民主推薦で足並みがそろわなかったことについて、小松委員長は「前回は後期高齢者医療制度に反対したのが民主候補だったので、そろって応援した。ただ、あくまでも理由は候補者の考え。前回より戦いにくい面はあるが、各選挙区で頑張るしかない」と述べた。

3区に関しては、民主候補が今後新たに立候補しても「推薦を出すことは決してない」(小松委員長)と断言した。民主党を離れた小泉俊明氏(減税日本)については「医師会とうまく意思疎通できなかった」と、推薦しない理由を明かした。

2、4、7区については自民候補との差が少なく選考は難航。小松委員長は「正直難しかった」と振り返りながら、2区石津政雄氏は「当選1回ながらリーダーシップを発揮している」、4区高野守氏は「前回から代える理由がない。新人を育てていくのも私たちの務め」と述べ、7区柳田和己氏は「アンケートが具体的で、国会での活動が一生懸命だ」と評価した。

このほか、1区福島伸享氏は「TPPに関して明確に反対活動をしていた。震災復興に尽力した」、5区大畠章宏氏は「国土交通大臣として震災時に活躍した」、6区大泉博子氏は「私たちのシンボル。医療関係で一生懸命やってくれた」とそれぞれ評価した。




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「東京医大茨城医療センター、指定取り消しへ-保険医療機関、大学病院では異例」

 

>診療報酬を不正に請求

>東京医科大茨城医療センター

>保険医療機関の指定取り消し処分

って、かなり悪質、ってことです。

あらあら。



東京医大茨城医療センター、指定取り消しへ-保険医療機関、大学病院では異例
医療介護CBニュース 2012年9月20日(木)21時22分配信
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38150.html

 関東信越厚生局が、東京医科大茨城医療センター(茨城県阿見町、501床)を保険医療機関の指定取り消し処分にする方向で調整を進めていることが20日、キャリアブレインの取材で分かった。週明けにも正式発表するとみられる。同センターでは、診療報酬を不正に請求していたことが2009年に発覚しており、同大本部では「(これを受けて)行政の調査を受けていたのは事実」と話している。厚生労働省によると、大学病院が保険医療機関の指定取り消し処分を受けたケースは、確認できる範囲では前例がない。


東京医科大茨城医療センター(茨城県阿見町)  複数の関係者によると、19日に開かれた「関東信越地方社会保険医療協議会」の総会で、同センターへの処分を審議した。同厚生局が、同協議会の意見を踏まえて最終判断する。保険医療機関の指定を取り消されると診療報酬を請求できなくなり、原則5年間は再指定されない

 問題になっているのは、08年4月から09年5月ごろにわたる診療報酬の不正請求。「医師事務作業補助体制加算」や「入院時医学管理加算」など3つの加算を、要件を満たさないのに請求したというもので、同センターでは同年7月、不正請求額を約1億1870万円と発表した。

 「医師事務作業補助体制加算」では、医師の指示で事務を行う職員は「専従」が算定要件だが、申請した7人はいずれも専従ではなかった。「入院時医学管理加算」については、治癒したかどうか分からない退院患者についても「治癒」と数え、算定要件である治癒患者の割合を大幅に水増ししていた。

 同センターは09年4月、霞ヶ浦病院から名称を変更。現在では、地域がん診療連携拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院などに指定されている。【編集部取材班】










私立大学だから

いろいろと採算については

検討していたと思いますが、

やりすぎてしまったんでしょうか。



茨城県阿見町に

巨大な無医療空間が出現することに

なったら、

この地域の医療はどうなるのでしょう。






一体どうなることやら。




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■開業つれづれ:DICって知っている? 「産婦人科医らに損害賠償命じる 出産後死亡は「過失」/水戸地裁」




出産後の大量出血(弛緩出血)、

DICや羊水塞栓は

非常に恐ろしい病態です。





遺族側は当初、陣痛促進剤の過剰投与が大量出血につながったと主張していたが、

>遺族側代理人の横田由美子弁護士によると、

訴訟の長期化を避けるなどの理由で、途中から主張を取り下げたという。




陣痛促進剤は完全悪


という

かなり偏向した論旨を

展開していたようですが、

途中で路線を変更したのが

よかったんでしょうか。







ただ、

このような判決が

どんどん出ると

分娩機関はますます縮小し






【茨城】 産婦人科医らに損害賠償命じる 出産後死亡は「過失」/水戸地裁

asahi.com 2011年1月29日

http://www.asahi.com/health/news/TKY201101290155.html



 2005年、取手市の産婦人科医院で出産した女性(当時32)が大量出血し、4日後に死亡したのは医師の過失だとして、利根町に住む遺族3人が、医師や医院を経営していた医療法人に計約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、水戸地裁であった。窪木稔裁判長は医師らの過失を認め、医師と医療法人に計約7千万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は05年8月、取手市の医院で次男を出産。その際、子宮から大量出血し、4日後に死亡した。

 判決は、女性が出産後に大量出血していたにもかかわらず、原因の特定や輸血などをせず、「出血状況の管理と適切な処置を怠った」と、医師の過失を認定。また、女性がショック状態であることや出血量などを転送先の病院に正確に伝えなかったことも過失と認めた。

 その上で、因果関係について、「医療水準にかなった医療行為をしていれば、(女性が)生存していた可能性が高い」と、遺族側の主張を認定した。

 遺族側は当初、陣痛促進剤の過剰投与が大量出血につながったと主張していたが、遺族側代理人の横田由美子弁護士によると、訴訟の長期化を避けるなどの理由で、途中から主張を取り下げたという。

 判決に対して、産婦人科医院の担当者は「判決の内容を検討して、県医師会や弁護士と相談の上対応したい」と話した。また、当時医院を運営していた医療法人緑生会(千葉県我孫子市)の担当者は「判決を見た上で今後の対応を考える」と話した。





状況がよくわからないのは

記者がよくわかっていないせいなのでしょうか。

読売ではちょっとだけマシです。











出産女性死亡 医師らに7000万賠償命令 出血後の対応「過失あった」

2011年1月28日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20110128-OYT8T00227.htm


 取手市藤代の橋本産婦人科クリニック(現かんの産婦人科)で2005年8月、次男を出産した女性(当時32歳)が死亡したのは適切な輸血処置をしなかったことなどが原因として、利根町に住む夫ら遺族3人が担当の男性医師らを相手取り、約8500万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が27日、水戸地裁であり、窪木稔裁判長は「医療水準にかなった医療行為を行っていたら、女性は生存していた確率が高い」などとして、医師らに約7000万円を支払うよう命じた

 訴状によると、女性は同年8月15日、同クリニックに入院し17日に次男を出産したが、子宮裂傷で大量出血し、4日後の21日、搬送先の病院で亡くなった。

 判決では、女性は出産後600ミリ・リットルの出血があったが、医師は出血源を解明しないまま分娩室を退室。約40分後にドクターコールされるまで女性の観察や、大量出血に備えた輸血準備を怠ったと指摘した。また、医師は搬送先の病院に、ショック状態だった女性の容体を正確に告げなかったうえ、誤った出血量を伝えるなど過失があったと認定した。

 原告側は「主張が全面的に受け入れられ、評価できる判決」、クリニック側は「弁護士と相談し今後の方針を決めたい」としている。





出産後40分間の対処が悪かった、

ということが

最大の原因なのでしょうか。





>取手市藤代の橋本産婦人科クリニック(現かんの産婦人科)

ということですから

経営者も変わったのでしょう。

しかしHPをみると

まだ分娩体制は取っているようです。






いまだに出産体制を維持しているようですが

このような判決が出るたびに

個人のクリニックは

訴訟リスクで出産を継続することが難しくなるでしょう。





個人クリニックでの出産体制というのが古いのか、

あるいは

裁判での判決が過剰に厳しいのか

歴史が判断するのかもしれません。





ときどき、

裁判所はDICや羊水塞栓のことを

全く知らずに、そして理解もしようとしないまま

判決を作っているようにしか思えないことがあります。

そうではないのかもしれませんが。






ただ、

ぞくぞくと個人クリニックは

出産をやめていることだけは

確かです。





こうして

日本の産科の撤退は

静かに進んでいくのでした。



















■開業つれづれ:後期高齢者医師 「82歳の産婦人科医奮闘 卵管破裂19歳救う」: 追記あり


よくある消防の

救急搬送。

>日立市消防本部から「女性が下腹部の痛みを訴え、少し出血している」

なんてったって

搬送した者勝ち。

受け取ったら負けです。



>「ここまでひどいとは思わなかった」と驚いた。

なんて

ビックリの後期高齢者一人に

患者さんをお任せして

さっさと救急隊は撤収。




>すぐに血液を取り寄せ、輸血と点滴を開始し、酸素を吸入。

>手術を受け入れる病院探しも一人でこなした。



ここまで全部放置プレイ。




あんまりひどいと

気の利く救急隊は、

「先生、どうしましょうか」

と高次の病院を暗に勧めたりしますが、

>機転を利かせ、救急車を待機させておいた

おじい様が

機転をきかさないと

本当に帰っちゃうかもしれないところが

茨城のデフォ。










82歳の産婦人科医奮闘 卵管破裂19歳救う

2010年5月27日 読売新聞


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100526-OYT8T01213.htm

 高萩市在住の女性(19)が4月20日、子宮外妊娠による卵管破裂で一時ショック状態に陥ったが、自宅から120キロ離れた土浦市の病院で一命を取り留めた。その陰には、当番医として同病院に女性を引き渡すまでの間を処置したベテラン医師の奮闘があった。

 この医師は水戸市笠原町の久野産婦人科医院長の久野克也さん(82)。同20日午後10時過ぎ、

日立市消防本部から「女性が下腹部の痛みを訴え、少し出血している」

と連絡を受けた。県北や水戸市で受け入れ病院がないとのことだった。

 救急車で到着した女性は診察後、急激に血圧が低下し顔色が真っ青に変わった。久野さんは

「ここまでひどいとは思わなかった」と驚いた。

卵管が破裂し、腹腔(ふくこう)内に大出血していると内診などで診断した。

 「ぐずぐずしていると、大量出血で死んでしまう」。

すぐに血液を取り寄せ、輸血と点滴を開始し、酸素を吸入。

手術を受け入れる病院探しも一人でこなした。

機転を利かせ、救急車を待機させておいた

ことも奏功した。ようやく搬送先が土浦協同病院に決まったが、移動中に点滴や輸血が外れることを恐れ、救急車に一緒に乗り込んだ。翌21日午前2時半過ぎ、同病院に到着。手術は成功し、女性は28日に無事退院した。

 卵管が破裂し短時間で大量出血が起きた場合、命を落とす危険もある。久野さんは「珍しい例だったが、医師としてやるべきことをやっただけ」と振り返る。

 県内では、産婦人科医の確保や救急医療体制の整備が急務となっている。土浦協同病院の藤原秀臣院長は「今回の出来事は県内の救急医療の光と影を浮き彫りにしたと言える。

久野さんは患者の命を救い、茨城の医療も救った恩人

」と話している。








82歳の後期高齢者医がルート確保から

搬送先の手配までしたのがすごいのか、

82歳の後期高齢者までかりだして

当番をさせる日本の医療システムがむごいのか、

82歳の医師に堂々と

救急患者を押し付ける水戸の救急隊がひどいのか、

よくわからない記事です。




>久野さんは患者の命を救い、茨城の医療も救った恩人

…どこからそんな発想が出るのか

理解できません。

”茨城の医療を救った恩人?”

このことで茨城の医療が

救われたんでしょうか?




結果が悪ければ、

逆に茨城の医療の破壊者に

なっていたのでしょうか。






82歳の後期高齢者でも

医師は救急搬送を受け

奴隷奉公をしています、

というお話でした。





2010.5.22 追記: 

ご指摘がありましたので

一部本文中の表記を変えております。

ご指摘ありがとうございました。













■開業つれづれ:茨城県職員は憲法違反を叫ぶ 「日立総合病院産科休止 『ドミノ倒し』懸念の声」

どうもマスコミも公務員も

医師を奴隷にして働かせたい、

という本音がボロボロ見えています。





「医師は人権無視しして強制配置」

というのは基本的人権を

無視していませんか?




どうしても好きに配置したいのなら、

県職員や国の職員にして

派遣をするようにしたらいいと思います。




無理やり強制的にある一定の職業だけ

縛り付ける、

というのは無理です。




逆に

これ以下のレヴェルが

世界のスタンダードであり、

今までの日本の医療レヴェルが

世界最高だった、

という報道がなぜなされないのか

本当に不思議です。









県政を問う ’09知事選(下) 日立総合病院産科休止 『ドミノ倒し』懸念の声

東京新聞 2009年8月6日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20090806/CK2009080602000084.html


 「地元の病院がハイリスクのお産に対応できないのは、いざという時に困る」。小さな子どもを連れて、日立市の日立製作所日立総合病院に来ていた同市の母親(34)がため息をつく。「四つ年上の姉は、二人目の子どもを妊娠することすら迷っているんです」

 危険を伴う出産や新生児医療までを担う県北地域の「地域周産期母子医療センター」に位置付けられていた同病院が今年四月、センターを休止してから四カ月。お産の拠点が失われたことが、地域の女性に妊娠をためらわせるほどの不安を与えている。

 休止のきっかけは昨年五月。日立総合病院には常勤産科医が六人いたが、派遣元の東大医学部が医師不足を理由に、今年三月末で全員の引き揚げを告げてきたことだった。

 結果的に若手の常勤産科医一人が残ることにはなったが、手が足りないため、危険性のある分娩(ぶんべん)から通常分娩まで年千二百十二件(二〇〇七年)を取り扱ってきた県北地域の出産の受け皿は当面、幕を下ろすことになった。

 日立総合病院の周産期センター休止のしわ寄せがきているのが、出産時に危険性を伴う県北の妊婦らの受け入れ先となった水戸市の水戸済生会総合病院や水戸赤十字病院など、県央地域の病院だ。

 水戸済生会総合病院の山田直樹産婦人科部長は「春から扱う妊婦が月平均十人弱は増えた印象だ。先月中ごろからは二十一床ある産科のベッドの満床状態が続いている」と、産科医の激務に一層拍車が掛かったことを明かす。

 日立総合病院や日立市、県は来春、同病院で通常分娩だけでも再開することを目標に、産科医探しに努めている。県の仲介で秋以降、水戸赤十字病院から日立総合病院に日替わりで非常勤産科医が派遣されることになった。週数回の手伝いを申し出る開業医も四、五人見つかった。だが、これに残留した若手常勤医一人を加えても「指導的立場の核となる常勤医がもう一人いないと、通常分娩の再開は厳しい」というのが日立総合病院と県の共通認識だ。

 同病院の竹之内新一副院長は「水戸の病院にまで負担を与えており、このままでは(県内で)産科医のドミノ倒しが起きてしまう。わらをもすがる思いで産科医を探している」と話す。

 地方の医師不足の原因の一つに、新人医師が自由に研修先を選べるようになった卒後臨床研修医制度の導入が挙げられる。医師が出身大学の医局に戻らなくなり、従来のように医局が地方の病院に医師を供給する機能を果たせなくなった。

 こうした現状に、
医療分野の複数の県職員
からは病院や自治体が医師を確保することの限界を指摘し、
「医師不足の地域や診療科目には一定の強制力で、医師を配置する制度をつくるべきだ」
とする声が上がる。

 一方、地域医療に詳しい城西大の伊関友伸准教授は「産科医や小児科医は、やりがいを感じる医師でないと長続きしない。給与の向上、扱う分娩数や当直日の低減など、待遇を改善していくことが医師確保には遠いようで近道」と語る。

 住民が地域で安心して暮らし続けるため、待ったなしの問題となっている医師不足。新知事には国への働き掛けも含め、“処方せん”を示すことが求められている。 

(この企画は伊東浩一が担当しました)





>医療分野の複数の県職員
>からは病院や自治体が医師を確保することの限界を指摘し、
>「医師不足の地域や診療科目には一定の強制力で、医師を配置する制度をつくるべきだ」
>とする声が上がる。



同じようなことを

弁護士や他の職業の方にも

あてはめるといかにおかしい理論かわかります。





弁護士不足の地域には一定の強制力で、弁護士を配置する制度をつくるべきだ

書店不足の地域には一定の強制力で、書店を配置する制度をつくるべきだ

家電量販店不足の地域には一定の強制力で、家電量販店を配置する制度をつくるべきだ

スターバックス不足の地域には一定の強制力で、スターバックスを配置する制度をつくるべきだ

耳かき専門店不足の地域には一定の強制力で、耳かき専門店を配置する制度をつくるべきだ

…ね、

変じゃないですか?

他の業種に、県職員が

「強制配置する制度を作るべき」

といったら

どれだけ変だと思います?






でも、マスコミの

キャンペーンのおかげで

「医師だけは自由に強制配置するべきだよね」

という風潮になってしまっています。







茨城の県職員は

”医師は奴隷になって自分たちの好きに配置させるようにしろ”

と言っているのと同じなのです。




おかしな理由は、まず

採算性が合わないからです。

もし

僻地に耳かき専門店の

ニーズがあったとしても

大都市でしか商売として成立しないからです。





必要な部分に配置を行えるのが

警察、消防、自衛隊などであり、

国が必要と認めているわけです。





しかし、

これらの分野は採算性などを

追及されてはいません。




一方で採算性を求められ、

他方で不足している地域には

強制配置してでも必要、

というのは矛盾しているとは思いませんか?




あれほど

なんて医療は赤字を垂れ流す???

といわれて叩かれてきましたが、

料金設定自体は

国が行っているわけです。




国が医療の料金を

赤字になるようにしてるわけですから、

当然のように赤字になるわけです。






医療機関が

どうやっても赤字まみれで

国の料金設定に従って僻地から撤退します、

といったら

今度は

「病院はくまなく全国に配置しろ」

「できないなら強制力を使ってでもやれ」

という暴論が新聞社から出てくるのです。





(1)
警察や消防に採算性を求められない、

だから医療にも採算性を求めない。

これはありだと思います。


(2)
医療も採算性を求めるべき。

だから不採算な場合は撤退もやむを得ない。

これもありでしょう。




なのに、二律背反である

(3)
医療は採算性を求めるべきだが

僻地にもくまなく強制配置もするべき。

というのは

本当にわがまま、

と言うほかありません。






わがままな意見を育てているのは

読売新聞をはじめとするマスコミと

国の医療政策です(1)。






憲法違反といわれても、

それでもなお

マスコミは「医師の奴隷化」を目指して

少しずつ国民の意見を

誘導して行ってます。












1)
■読売社説 日本の医師に自由はいらない(笑) 「医師を全国に計画配置、医療改革で読売新聞社提言」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-412.html

(2)
産科医療のこれから
医師の計画配置は「憲法違反」 舛添厚労相インタビュー
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/10/post-1341-67.html



















■開業つれづれ: 「茨城医師連会員が集団離党へ=自民」

ネタ元は

demian さん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-918.html#comment6965

です。いつも大変お世話になっております。





茨城の乱、

ついにここまできましたか、

という感じです。



茨城医師連会員が自民党 大量離党

となりました。



まあ、今までの自民党の政策は

医療を

完全にこけにしてましたから。

おかげで日本は

今のような医療崩壊状態に

陥ってしまいました。








茨城医師連会員が集団離党へ=自民

2009年6月25日19時15分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000156-jij-pol

 茨城県医師連盟の原中勝征委員長は25日、県庁内で記者会見し、自民党茨城県連医療会支部所属の党員1256人が集団離党すると発表した。同党が後期高齢者医療制度の存続を支持しているのは認められないとの理由からで、離党者は同支部の党員全体の約3分の1強に当たる。
 同医師連盟は、日本医師会の政治組織「日本医師連盟」(日医連)の地方組織。次期衆院選では県内7選挙区すべてで民主党候補の推薦を決めている。 

最終更新:6月25日21時50分







茨城県医師連盟、1200人が自民離党届

asahi.com 2009年6月25日21時8分

http://www.asahi.com/politics/update/0625/TKY200906250282.html



 次期衆院選で民主党公認候補の推薦を決めている茨城県医師会の政治団体「茨城県医師連盟」は25日、自民党県連の職域支部「自民党茨城県医療会支部」にいる党員3462人に離党を呼びかけたところ、1256人から署名入りの離党届が返信されてきたと発表した。近く県連に提出する。

 同連盟は今月、先に離党した原中勝征委員長ら幹部10人に同調するかどうか確認するため、会員やその家族に離党届と党籍継続届の2種類の書面を郵送した。これまでに1302人からの返信を受け、継続届は46人で、残りはすべて離党届に署名してきたという。

 同連盟は医師から会費として集めた中から、党費(08年は約900万円)を一括で支払っていた。党員継続者には今後、個人で支払うよう要請する。住居が確認できなかった党員を除く、回答がなかった1931人については、党費を払わなければ自動的に党員資格を失うため、事実上の離党になる、としている。同連盟は回答の締め切りを30日に設定している。

 原中委員長は「医師連盟としての一致団結感を示すことができた結果になった」と述べた。一方、自民県連の海野透幹事長は「今回の結果は想定内。自民を支持しているという医師も多く、県医師連のトップが代われば、また党員として戻ってくるだろう」と説明した。

 同連盟は後期高齢者医療制度を導入した政府・与党を批判し、長年続けてきた自民党支持を転換。次期衆院選での民主公認候補の推薦に加え、今秋予定されている県知事選でも、自民推薦の候補者を支援せず、現職の橋本昌知事に立候補を要請している。(岡村夏樹)





自民党も足元見られて

ボロボロですが、

これからこのような動きが

日本中で活発になることでしょう。




いままでおいしい所を握っていた者が

半年後には

叩かれる立場に変わるのかもしれません。





首相も大臣も

医師に対するネガティブキャンペーンを行っていた

自民党(1,2)。

これから

どう言い訳していくのでしょう?





過去の発言では、首相自ら、

「医師会の協力はいりません」って

言っているようなものですから。




きっと自民党は医師の支持なんて

まったくいらないんですよ。







(1)
■麻生首相は医師の人格を否定 「「医師、社会常識欠落している人が多い」 「医者は友達にもいっぱいいるが、おれと波長が合わねえのが多い」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-502.html

(2)
■医者にはモラルがないらしい 二階俊博経産相 (和歌山三区選出) …これでも和歌山県医師会は支持?
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-490.html



















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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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