2009/09/14
■開業つれづれ:「地域医療支える 上手な医師のかかり方 草津でフォーラム」 待てない・耐えない・考えない
こうしたフォーラムが当たり前のようにできることが
素晴らしいです。
以前なら、
こんなこと開催しようものなら
「ふざけるな、医師はすぐに患者を診ろ!」
とか叩かれたものです。
「それがお前らの仕事でしょ」
と言われて
激務の現場から少しずつ医師が
ものも言わずに撤退していったのです。
地域医療支える 上手な医師のかかり方 草津でフォーラム
京都新聞Kyoto Shimbun 2009年9月13日(日)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009091300116&genre=C4&area=S00
「みんなで支える地域医療を考えるフォーラム」(滋賀県主催)が13日、草津市の草津アミカホールであり、医師や母親らが「上手な医師のかかり方」をテーマにパネル討論を行った。
約200人が出席し、嘉田由紀子知事が司会を務めた。
小児科を開業する大澤涼子医師は、最近の母親は育児能力が落ち「(病気が治るのを)待てない・耐えない・考えない」傾向にあると指摘。済生会滋賀県病院の中村隆志医師は、10年間で救急患者が2倍に増え、深夜に「一発で治る注射をしてくれ」などと要求される現状を説明し「医療は消費財ではない。うまく使わないと消耗してしまう」と訴えた。
3児を持つ関あずささんは「母親は一家の薬剤師、一番の主治医でありたいと思う」と、昔からの知恵を生かし、安易な受診をさける心構えを披露した。
パネラーからは「小児医療の無料化は慎重にしては」「医療に関心のない人たちにもこうした情報を届ける工夫をすべき」など、適正受診に向けた行政への要望も相次いだ。
でもね、
全然ペイしない小児科は
新規の開業が減少しています。
必然的に
小児科の開業の先生は
高齢の先生が多くなっています。
で、厚労省はオンライン義務化、
義務で導入する機械の
300-400万円は全額自腹切れ、
という制度を来年4月からはじめる予定ですので、
京都では60歳以上の3割の先生が
閉院するかもしれません(1)。
少ない小児科を救おう!!
と言いながら、
国はごっそり医療をできなくして
医療費の削減を図ろうとしています。
地域医療の温存、
という視点で望まないと
小児科医療に限りらず、
多くの医療が来年春に
消滅するかもしれません。
(1)
■高齢医師の強制廃業 「京の開業医60歳以上、3割が引退危機 保険医協調査 地域医療に打撃」
http://ameblo.jp/med/entry-10039583129.html
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コメント
NoTitle
昨日のNHKスペサルでも、バンバン「悪くなる例」ばかり世界中から集めて、「世界中でインフルエンザで医療現場の混乱が起こっている」と宣伝し、「日本ではこんな混乱が起こらないように医療現場をなんとかしろ!」とまたクレクレ君特集をやらかしてくれました。
どう考えても、日本人の受療行動の質の低下は核家族化のせいでもなんでもなく、マスゴミ誘導としか思えません。
2009/09/14 10:55 by Seisan URL 編集
週刊プレーボーイ
正確な情報を得て上手に受診したいですね。と思いました。
2009/09/14 14:06 by ゆりあ URL 編集
2009/09/14 20:03 by URL 編集
2009/09/15 08:32 by ぴの URL 編集
2009/09/15 08:38 by ぴの URL 編集